第1回横浜歯科漢方勉強会 症例報告③
エンドウ歯科 院長
遠藤省吾
急性症状を緩和する漢方薬
症例【1】
急化perで膿瘍形成し、痛みが激しい患者に抗生剤を投与するも、軽減されない場合、抗生剤と併用して黄連解毒湯(或は三黄瀉心湯)と排膿散及湯を投与により、腫脹及び疼痛が軽減した。
急化perの時に使用する漢方薬
1.黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)→血熱を止める
2.排膿散及湯(ハイノウサンキュウトウ)→局所の化膿症
症例【2】
埋伏抜歯後、後出血し、抗生剤を投与するも予後不良の際、一日目に黄連解毒湯を服用。二日目には桂枝茯苓丸により、内出血等の症状が改善した。(瘀血除去)。
当院で抜歯に際し投薬する漢方薬
1.抜歯前後に投薬する漢方薬 : 黄連解毒湯
2.抜歯後に予後不良に対応する漢方薬 : 黄連解毒湯、排膿散及湯、立効散
3.抜歯後及び外科的処置に際し、内出血時に対応する漢方薬 : 桂枝茯苓丸
症例【3】
いびき予防のため、50歳代男性が来院。いびき予防装置印象、食事療法を指導。
(鼻呼吸改善のため、香辛料の摂取及び、水分の適正化により「いびき装置」なく改善した。
漢方医学の領域
1.食物療法…食養
2.薬物療法…湯液
3.物理療法…鍼、灸、按摩、入浴、その他
2012年7月18日
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